『…美味しい』


私のそんな声に、彩海は嬉しそうに頷いていた





「彩海の料理は上手いよな」

なんていいながら彼は彩海の頭を撫でる




チクリ、と胸が痛む




「胡桃の前でやめてよっ」

そんな風に否定してるけど、彼女も満更ではないようで、すごくうれしそうだった



はは、なんて小さく笑った彼は私に視線をうつす






「…そういえば、胡桃ちゃん彼氏できたんだよね?おめでとう」


――飯がまずくなるというのは、こうゆうことか




『…ありがとう、ございます』





修平さんに言われた事、さっきの颯太の連絡





なんだか嫌な事ばかりだ




「おめでとう!私と修平みたいにラブラブカップルになってね!」



『まだ続くなんてわかんないよ…』





裏では他の男に抱かれてるのに?


裏では他の女を抱いてるのに?