「柚希(ユズキ)ー」

そう言って走ってきたのは最近リア充になった高橋美沙紀(タカハシミサキ)。
私の友達。

でも、心までは開いてないよ?

だって私は、ほんの7か月学校生活を共にしたからって心なんか開かないよ。

私たちは高校1年生だ。

今は11月…。


「どしたー?」

私は美沙紀のほうを振り返り聞いた

「なんか、最近さ羽瀬川(ハセガワ)くんが冷たいんだあ…」

「え、この前結ばれたばっかじゃんか」

「そうなんだけど…、メールしても返信短いし」

「ただメールが苦手なんじゃないの?」

実際私も苦手だし

「そうかなあ…」

「そういうことにしときなよ」

そうしたほうが楽でしょ

「でも…」

はあ。女特有のうじうじ…

「ま、一回様子見てみなよ」

「うん!!わかった!!」

私は自分でも思う。

男らしいんだろうと…