休み時間、私は借りたかった本を借りる為に由香と一緒に図書室に向かった。

 「にしても、本当1時間目は最悪だった・・・」
 「どうせまたヒーローとか考えてたんでしょ」
 「なっ・・・なんでわかったの!!?」
 「ずっと一緒にいるもん。分かるよ~」
 
 本を読みながら、おしゃべりをした。

 「あっ!そういえば私大きめの参考書見たかったんだ!!」
 「陽菜そんな真面目だったっけ?」
 「失礼な!」
 「アハハハ~。じゃあここいるね」
 「OK~♪」

 参考書・・・。どこだろ・・・。
 うちの学校の図書室って、結構広いから迷うんだよね・・・。

 あっ、あれだ!!
 でも、いざ目の前に行くと・・・。

 「たっ・・・高い・・・」

 参考書は結構上の方にあって、脚立を使わないと全く手の届かない所にあった。
 
 でも、私はチビ。
 脚立を使ってもあと少しって所で手が届かない。
 背伸びをして・・・。あと少し・・・。

 「届いた!!」

 と思った瞬間。
 引き抜く時に勢いあまって後ろにバランスを崩してしまった。

 「きゃっ!!」
 やばい・・・。落ちる。