誰もあたしが転けそうになったことに気づいていないみたい
控え室戻る。
「華ちゃん!」
「リオさん」
・・っひらり
飛びかかってきたリオさんを避けて近くにあった椅子に座る。
「もう、桜ちゃんつれないなぁ」
「それより、どうしたんですか?」
「なんか、さっき綺麗な着物美人さんから、これ預かったんだよね、桜ちゃんにって、」
渡された紙袋の中には
大福と桜餅、が入っていた
これって、
「あの、その人は?」
「ん?それだけ渡して帰っちゃたよ?」
「そう、ですか。」
「化粧落とすから、こっち向いて」
リオさんの方を向くとゴシゴシと化粧を落とされた。
・・・い、痛い


