「心奈ちゃんは、どこかのお嬢様なの?」
「綾小路財閥を知っていますか?」
綾小路財閥・・・。
「!!?綾小路ってこの街の市長がそんな名前だったはず。まさか?」
「はい、父がこの街の市長をやっております。いくつか会社も経営しておりますわ」
知ってるよ、綾小路清治さん。
とっても偉いのに、威張らずいつも市民の為に動いてる人
人望も厚くて、人情に溢れる人
あたしのおもちゃ会社のお得意様でもある。
「そうなんだ、すごいね」
「ありがとうございます。」
「ところで、なんであたしに話しかけてきたの?」
「それは・・・」
急に顔が曇ってきた心奈ちゃん
なにか聞いちゃまずかったかな?


