「お待たせしました。」
「もー桜ちゃんおそい・・って綺麗に着付けたわね」
よかったちゃんとできてたみたい
帯も前で結んでと言われていたからとても簡単にできた
「じゃ、仕上げに」
--ぐい
「!?」
首もとで交差していた襟は鎖骨まで見えるほどリオさんに引っ張られた。
「うん、良い感じ、とても高校生とは思えない色気ね」
そりゃ高校生じゃないもの、ありがたいけど今は苦笑いしかできない
「あら、これタトゥー?」
やばい、この服少しだけ見えちゃう
「やっぱまずいですよね刺青」
「大丈夫、刺青じゃなくて化粧ってすればいいのよ」
「化粧?」
どうやるのかわからないあたしはリオさんに促されるまま椅子に腰掛け大人しくしていた。
慣れた手つきでどんどん化粧をし、髪まで結ってくれた。
「できた」
そう言われ鏡をみると
「・・・すごい、あたしじゃないみたい」
鏡に映るのは自分じゃなかった。
サイドに一本に上げられた髪は巻かれていて簪が刺さってる
顔には刺青と同じ蝶が、目元に飛んでいて刺青の蝶が栄えるように他の花が描かれていた。
これなら刺青も絵だと思う。
「完璧ね、さすがリオ様ね」
自分で様って言っちゃうんですね
でも、これはすごいよ
「あとは、桜ちゃんがどれだけ観客を惹きつけるオーラを放つかよ?あたしのがんばり無駄にしちゃいやよ?」
「はい、頑張ります。」
--「第1ステージに上がる方準備お願いします。」
「桜ちゃん、いいえ、桜蛇遊貴方の出番よ」
リオさんの顔に緊張が見える
「はい、行って参ります。」
あたしは今から桜蛇遊


