あっという間に一週間
この間の土曜日から何してたって?
学校行って倉庫行って学校行って、、、。
学校と倉庫しか行ってない
そんな一週間を過ごしてました。
今日はリオさんとの約束の日
なんでも今日は市民体育館を貸し切って劇やらショーやらやるらしい
8時に待ち合わせたあたしは、今待ち合わせ場所の駅に来ている。
まだ、リオさんは来ていない
「ねーねーお姉さん1人?」
チャラそうな2人組が目の前に立ちはだかる
どうしよう
①闘う
②かわいらしくぶりっこする。
③逃げる
①はここじゃ目立つ
だって駅前ですもの
②は無理、ぶりっこなんてできない
③にしよう
そう決めチャラ男たちと反対側に向かって歩こうとした
そう、歩こうとした
--ぐいっ
「おねーさんどこ行くの?相手してよー」
はい、阻止されました。
腕痛いぐらい捕まれました。
「痛いから離してください」
何でこいつらなんかに敬語つかってんの?あたし?
「まーまーそう言わずに」
ぐいぐい引っ張るな!
もーリオさん早く来てー
--ぐい
「!!?」
今度はチャラ男達とは反対方向に腕を引っ張られた。
「もーなんなのよ、あ・・・玲慈」
そこにいたのは眉間に皺を寄せた狼、じゃなかった、玲慈が居た。
「てめぇら、誰の女にちょっかいだしてんだ?お前らが触れていい女じゃねぇんだよ、、、失せろ」
ほんとに玲慈ですか?
チャラ男たちが震えて逃げ出すほど玲慈の気迫はすごかった。
「桜、大丈夫?」
あれ?さっきの気迫に溢れた狼は?
目の前にいるのは牙のない犬もとい玲慈
「大丈夫よ、それよりなんでここに?」
「リオ姉に頼まれた、手が離せないから桜を迎えに行ってやって欲しいって」
「なんで銀太じゃないの?」
「・・・銀太の方がよかったの?」
なんでムスッとするんですか?
「そう言うわけじゃなくて、リオさんの弟なんだから一番頼みやすいんじゃないの?」
「そうだけど、銀太が玲慈が行けばいいよって言うからきた」
族のトップをそんな
“ちょっとそこまでおつかいに行ってきて”
ってテンションで使うのって。
それに、ふつーにパシられている総長って
「ほら、桜なにしてんの?行くよ」
「わわっちょ引っ張らないでよ」
「桜がぼーっとしてるのが悪いの、罰として手つなぐ」
罰になってないですよ総長さん