「大丈夫、ばれなきゃいいのよ」
ウィンクしながら舌をだす銀太のお姉さん
この人に任せていいのかしら
「大丈夫だ、こんな姉でもプロだから半端なことはしない」
今まで黙っていた銀太が話し出した。
銀太居たんだ。
「おい、勝手に存在を消すな」
「だって陰薄い」
「・・・うるせぇ。」
「ぷっ、銀太が女の子に負けてる」
「負けてねぇよ」
「リオさん聞いてくださいよ、銀太ったらバイク勝負ふっかけて来たんですよ?」
「うそ!銀太女の子になんて勝負挑んでるの?ごめんね桜ちゃん」
「あ、大丈夫です。勝ちましたから」
「・・・え?」
目が点ですよリオさん
「桜ちゃん勝ったの?」
「はい、ね?銀太」
「・・・」
ばつが悪そうにそっぽを向く銀太
「あはは、銀太負けたの笑える、桜ちゃんすごいのね・・・でも、ぷ、あの銀太が・・・ぷあははは、だめお腹痛い」
面白かったらしくリオさんはお腹を抱え大笑い
「うっせぇ、馬鹿姉貴笑いすぎだ」
「だって、俺は誰にも負けねぇとか大口たたいてたくせに、女の子に負けるなんてこれが笑わずにいれる?いれないわ、ふはは、お腹痛い」
リオさんそのくらいにしてあげた方が、
あまり傷を掘り返すと
いつも強気な銀太があたしに負けたことがショックのようであの勝負の後暫くしょぼくれていた
たぶん今も根に持ってるはず
「・・・桜、また勝負するぞ」
悔しかったらしい銀太はまた勝負をふっかけてきた。
「わかった。でもお姉さんそろそろ笑い辞めないかな?」
まだ一人で笑ってる銀太姉
「姉貴、もう笑うな」
「ふぅ、、、そうね笑いすぎたわ」
「俺たちは帰るぞ」
「えぇ、あたしも帰るわ、桜ちゃん今日はありがとう、面白い話も聞けたしいいモデルも見つけたし銀太には感謝ね。ちなみにショーは一週間後だからよろしくね?」
「わかりました。」
「じゃあ、ここは、銀太のおごりで!」
「はぁ?」
「いいじゃない、あたし給料前でお金無いのよごちそうさま銀ちゃん」
「てめぇ!その名で呼ぶなっていってんだろ!」
「・・・銀ちゃん」
「っお前も呼ぶな!」
真っ赤になりながらお姉さんを怒る銀太
なんだか微笑ましい兄姉だと思った。


