「すぐ来るって」
「そうか、お前そいつに惚れてんのか?」
「は?」
意味不明なんで電話しただけで
惚れたってなるのよ
「なんか、顔が幸せそうってか気ぃ許してるんだなぁって顔してたぞ」
「しらないわよ、それに相手はも4つも違うのよ?」
「年なんて関係ねぇよ、大事なのは想いだろ?まぁ自分で自覚しなきゃ無理だろうがなぁ」
意味わかんない
仁と喋りながら歩いてるといつの間にか校門についてた
「まだ来てねぇな」
そうみたい、だけど少し遠くで玲慈のバイク音が聞こえるからすぐ来るとおもうなぁ
「この音そうか?」
「たぶん」
なぜか仁がにやにやしだす
「ちゃんと把握してんじゃん、」
「あたしは耳がいいからね、ちゃんと仁のも覚えてるよ」
「そっか」
あ、近くなってきた
バイクのライトが少しずつ近くなってきた
--ぐいっ
ぎゅっ
「!?」
バイクからあたし達が丁度確認できるぐらい近づいたとき
急に仁があたしの腕を引っ張って抱き締めた
「会いたかった」
仁が側に止まった玲慈にも聞こえるように囁いた
「ちょっ!仁!!」
腕の中でもがくけどこんながっちりホールドされたら
勝てるわけない
--べりっ
「!?」
今度は仁の腕の中から玲慈の腕の中へ
「桜お待たせ、この人だれ?」
あたしには頬笑んでるけど仁を見るまなざしは鋭い
「初めまして、獣王の総長さん?俺は昔から桜を知ってるお前たちよりもね」
「だからなんですか?時間なんて関係ないですよ?大事なのは想いでしょ?」


