--コンコン
「はーい」
別に今は人居ないし、挨拶いいよね
「人がいないからって挨拶しないのは、だめですよ?」
「げ、ばれた」
「はいはい、いいですから、もう来てますよ」
理事長室のソファーには仁が座っていた。
「よお」
昔オレンジだった髪は、茶色くなってる仁がいた。
「久しぶり、元気だった?」
「それなりに、つうかちゃんと知ってた。」
「なにを?」
「桜が何してるか、生きてることも知ってた。」
「そう」
「でも、俺は言って欲しかった、何も言わずに居なくなるなんて、みんながどれほど
心配したか。」
「わかってる、ごめん」
「あれから、お前の居ない雷龍は、解散した。でも仲間だから今でも連絡もとってるし、会おうと思えばいつでも会える。
雷龍は家族だから」
家族、
そうあたしが雷龍を作ったのは、あたしのような淋しい思いをしてる人を減らすため
「でも、家族であった大黒柱が二人も消えちゃ家族はバラバラだ。
桜みんなに会う気はあるか?」
「会いたい、でも、、、、」
怖いんだ
「怖がるな、俺たちはそんなに心狭くねぇ、信じろ今はまだ招集はかけない、でもいつかあいつらに会ってくれ、みんな待ってる」
「わかった、もう少ししたら会いたい」
本当は怖い、勝手にいなくなって責任も何もかも、放棄してのこのこ帰ってきて
会っていいのかさえわからない、でもうじうじしてるのは性に合わないから


