家に帰ってあたしはもうぐったり


今日はいろいろありすぎた




最近の高校生ってタフすぎる




それは今日の帰りのこと


玲慈が今日はバイクじゃないってことで歩いて家まで送ってもらうことになった。
美鈴と鈴太はバイクだったかあら先に倉庫に帰るって言って行っちゃった





少し寄り道しようってことで
駅前通りに行った、


ここは田舎だけどやっぱり駅周りは栄えてるってか人が多いいのね



玲慈と並んで歩く


ん?視線が、、、




周りをみると他の制服を着た女子高生達の視線




『なんで玲慈さんが美鈴さん以外の女と歩いてるのよ、
あれが姫?
あたしの方がかわいいし』





わぁーコソコソ話にもなってない
玲慈本人は気づいてるのか知らないけど、近くにいる男どもにガン飛ばしてる




あたしには別にダメージないけど
あの子達みたいにきゃぴきゃぴはできないわね




甘い物はスキだけどあんなに生クリームたっぷりのクレープよく食べれるわね




あたしは断然和菓子派よ



そう思って歩いてるとあたしがいたときにはなかった和菓子屋さん




「玲慈、あそこ行きたい」




未だにガン飛ばしてる玲慈の裾を引っ張って和菓子やまで連れてく




「ん?ちょっさくら?」




急に引っ張られてびっくりする玲慈なんて気にしてられますか
あたしはあそこに行かなきゃなの!!!





「ちょっとは俺のことも気にしてよ、、、。」






「聞こえてた?」





「もれてました。」






しょぼくれちゃって
「ごめんね?」






和菓子屋に着いた


中には店員さんもいなくて
ショーケースには大福やら羊羹が並んでいる



「すみませーん」




はーい




奥の方からパタパタとスリッパを鳴らす音が聞こえてきた




やってきたのは
着物を着た割烹着姿の黒髪の女の人




「ごめんなさいねぇ、いらっしゃいませ




、、、桜ちゃん?」






え?




ショーケースに見とれてたあたしはその人に名前を呼ばれて顔を上げた





「、、雅美さん」





「戻ってきたのね、し、、、」





「ごめんなさい」




雅美さんの言葉を最後まで聞かずに猛ダッシュで店を出た





「ちょ!桜!!」







「ちょっと待ってください」




追いかけようとする玲慈を止める店員