あたしの水着は黒が基調で同じように胸元が金の輪っかで繋がっているビキニ



「あたしね、女友達っていないんだ」




カフェについて少しして美鈴がゆっくり話し始めた



「この間の暴走の日、桜を裏切ってごめんなさい、たった一人の妹が人質に捕られたってきいてどうしていいかわからなくなって最低なことした
本当にごめんなさい」


深々頭を下げる美鈴

「もういいの、顔上げて?」

ゆっくり顔を上げる美鈴



「あたしの家、極道なの、
だから小学校からずっとみんなからは、距離置かれてて、それが嫌でぐれちゃって
玲慈達に拾って貰ったの、今は、家にも帰ってない倉庫にずっと泊まってるか

梟の総長の家に泊まらせて貰ったり

だから、こうやって桜と買い物とか話とかどうしていいかわかんないの



それに腕に彫られた
龍の入れ墨を見るたびに嫌になった


あたしは、あの家から逃げられないんだって実感するから

だから、水着も初めて買った



引いた?」





そっか
そんなに不安な顔しないで



「引かないよ?話してくれてありがとう。
あたしも女友達いないの、だから美鈴が初めて
今度は、あたしの家に泊まりにおいで?
あたしも胸元に入れ墨あるよ、だからってあたしが変わるわけじゃないでしょ?
美鈴も変わらないでしょ?



でも、家から逃げることはできない、いつかは、向き合って闘わなきゃいけない
それだけは覚えていて?」




「ありがとう、入れ墨の意味きいてもいい?」




「意味?風に乗って優雅に飛ぶ蝶はもうここにはいない大切な人を思って
桜はあたしの名前だから」





「大切な人?彼氏?」




「彼氏でもあったし理解者でもあった」


「それともう一つ、なんであんなに強いの?
あたしは、家のこともあって小さいときから空手や合気道やってたけど、桜はどの型共違った」



「それは、、、」
何も言えなくなってしまい
暗い雰囲気になってしまった





「「桜ー桜ちゃーん」」



タイミングよく2人が来た



「買い物できた?」



「できたよ、玲慈たちは?」



「できた」




「帰ろうか」



この日あたしは気づかなかった



「--さくら?」


カフェの外からあたし達をみてた男に