放課後約束通り玲慈が迎えに来た
「ねーむーいー」
寝たりないあたしは眠たい目を擦りながら玲慈に引きずられている
「おーきーろー」
踏ん張るあたし
--ヒョイ
「!?」
地面から足が浮いた
玲慈に俵のように担がれてる
「ちょっと!!」
「動くとパンツ見えんぞ」
おとなしくするしかない
着いたのはバイクがある駐車場
バイクに乗って
倉庫へ
今日は前よりバイクも人も多い
「なんでこんなにいるの?」
「お披露目」
あー
知ってる
さらし者になるやつだ
「玲慈達は特攻服着ないの?」
「着るよ、特別なときはな」
なぜかバイクから降りた後も俵担ぎ
抵抗もむなしく
総長室まである意味さらし者だった
「おっ!さくらちゃん」
京介も銀太もいた
「そういえば桜ちゃんて、不思議なオーラしてるよね」
オーラ?
わかんないなぁ
「どんな?」
「うーん、大人っぽいのに子供みたいでもそこにいるだけで落ち着くみたいな」
ふーん
ちょっとにやにしちゃうな
「京介あんま誉めんな調子乗る」
「銀太うるさい」
「うぉ!」
余計なこと言う銀太には突進をお見舞いしてやった
あたしが突進したせいで
手元にあった熱々のコーヒーを飲む羽目になった銀太は舌を火傷したらしくキッチンに向かって走っていった
桜様を怒らすと怖いんだぞ


