あの日
あたしは逃げた





姫になることが怖かったんじゃない
繰り返して仕舞いそうで
次に無くしてしまったら
あたしはもう、、、。



玲慈には時間を頂戴とだけ伝えたあれから
今日で一週間



美鈴も鈴太も変わらず一緒にいる
ただあたしだけがいつも上の空



「ごめん、ちょっと具合悪いから次サボる」




「大丈夫?美鈴がついて行こうか?」



優しい美鈴
大丈夫と断って向かうのは




【理事長室】




--コンコン




「はーい」





「失礼します。」



驚く竜樹
「どうしたんですか?」




「寝れない、、、


あのね。獣王に姫にならないかっていわれた。
でも怖いの、あたしだけいい思いしてるんじゃないか
風雅だってもっと生きてたはずなのに








あたしが、、あたしが」