玲慈はあたしのマンションを知っていたから 道順を教えなくてもいつの間にかマンションの前に着いた 「なぁ、桜はさ雷龍のこと聞いてどう思った?」 「別に、少し無責任だと思うよ」 「そっか、でもそのお陰で俺たちはここまで来れた 俺たちが№1になれない理由聞きたい?」 すごく真剣 きっとこの話は獣王以外には話しちゃいけないんだと思う 「ねぇ、この話を聞いたとしてあたしはどうなるの?」 「、、、俺たちの姫になれ」 春の宵 生暖かい風が吹き抜ける ここからあたしたちの物語が始まった。