――コンコン
「失礼します。お待たせしました。社長の坂上です。このたびは、ありがとうございます。」
桜は、相手を見る前に深々と頭を下げた
「...お久しぶりです。桜さん」
...え?
どこかで聞いた声に顔を上げると
「え!?心奈ちゃんのお父さん!?」
そこにいたのは、ふくよかな体に、やさしい微笑みを浮かべた心奈ちゃんのお父さんだった
「もしかして、会社を建ててほしいというのは...。」
「そうです、私の町です。」
「でも...。」
「わが町は、若者が働くところが少なく、やんちゃな子たちは、危ない仕事に就くか、都会に行かなければ仕事ができません、それを止めたいのです。どうかお願いします。」
今度は、心奈ちゃんのお父さんが深々と頭を下げる


