うそ、ここって
「ここ?」
3人は頷く
玲慈が先頭をきって倉庫のドアを開ける
「玲慈さんおかえりなさい!」
次々に聞こえる暖かい声
『桜さんおかえりなさい』
思い出してしまった
中はあの頃と変わらない
「桜怖い?」
鈴太が不安そうにあたしの顔を覗く
3人とも不安そう
「怖くない、そんな不安な顔しないでよなんで怖がるの?ここは鈴太たちの大切な場所でしょ?守ってきた所でしょ?怖がらないし寧ろ連れてきてくれてありがとう」
にっこりほほえむ
顔がみるみる赤くなる鈴太と玲慈
竜樹と圭介みたい
「はぁ、情けない男達、桜行こ」
美鈴に引っ張られ
入り口から地下にある部屋へ
「ここにあたし入っていいの?」
目の前には
【総長&幹部】
の名札
昔のまんまだ
「いいもなにも美鈴の初めての友達でここを怖がらないでいてくれた初めての人だもんもう仲間でしょ?」
ありがとう
またここに来れるなんて
部屋に入ると美鈴達の他にも人がいた
やっぱりあたしを見て驚いている
「美鈴、それだれ?」
銀髪の大男が低い声で聞いてきた
警戒してるんだね
当たり前か
「このこは、「あたしの名前は桜ここに害を加えにきた訳じゃない美鈴達の大切な人達と友達になりたくてきた、」
美鈴の言葉を遮ってあたしのことを知ってほしくて自己紹介がてらにあたしの思いを伝えた
驚く銀髪
「っあははは」
笑い出したのは銀髪じゃなく金髪だった
「いいね、その子面白い銀太も苛めないの僕は気に入ったからいいよ
僕の名前は京介よろしくね桜ちゃん?」
とりあえず認めてもらえた?みたい?
ってか
ここは動物園みたいだ
玲慈はグレーの目をしたオオカミ
鈴太はふわふわ白髪のウサギ
美鈴は目が大きいチワワ
銀太は大きなシロクマ
京介は賢いハヤブサ
うん、動物園だ


