「...ありがとうございます。」 「桜さんから言われると変な感じですね」 「あれ?二枚ある?」 もらった卒業証書は二枚重なっていた 「これ!?」 そこには、三上風雅の名前が 「竜樹、これって」 「桜さんの中にはあいつもいます。だから一緒に卒業です」 あの頃できなかったこと。 「竜樹、ありがとう」 「はい。おめでとうございます」 ふと外を見るとしんしんと雪が降っていた。 桜の中の卒業はできなかったけど、卒業で来たよ...風雅。