――コンコン
いろんなことを考えていると、誰かがドアをノックする音が聞こえた
「竜樹?どうぞ」
――ガチャ
竜樹は、何かを持って部屋に入ってきた
「どうしたの?」
「いえ。渡さなければいけないものがありまして」
「なに?」
「俺からの少し早いクリスマスプレゼントです。」
なぜか竜樹はスーツに身を包みあたしの前に立つ
「3年j組坂上桜。あなたは、本校において普通課程を卒業したことをここに証明する」
「...え?」
状況が読み込めない桜
「受け取ってくれますか?」
「で、でも、あたし、卒業できてない」
「いいえ。桜さんは無事に卒業しました。だって理事長の俺が言うんですから間違いないですよ?」
にっこり微笑む竜樹
...これ、職権乱用じゃ。
「詳しくは企業秘密です」


