「あら?ここは、元はあたしたちの倉庫よ?」 ふふんと、鼻で笑い、嫌味ったらしい声色で投げかける。 「違う!ここは、俺たち獣王の倉庫だ!仲間を見捨てたやつが、仕切ってた倉庫じゃない!」 「ッてっめぇ!調子に乗るんじゃねぇー!」 「竜樹!!...やめなさい」 静かにあたしの後ろで聞いていた竜樹が、声を荒げてキレた。 「...チッ。すみません、さくらさん」 「いいの、ありがと」 竜樹にはきっと全てお見通しなのね。