「...桜、強い」
玲慈の声が、聞こえた。
ほんとは、こんな姿見せたくなかった。
ほんとは、伝えたいことがあったのに
「...ッチ。この女!」
めちゃくちゃに振り回してる攻撃を避けるなんてとても、簡単
「..っんで。あたんねーんだよ」
「あなたが弱いからでしょ?...ねぇ。聞こえる?この音」
--ドドドドドド
地響きのような音が、この倉庫に向かってきている。
「な、なんだこの音!?」
「...この音はね。龍が怒っているのよ?」
あたしは、隙を見て幹部室の奥の鍵のかかった部屋に向かって走って行った。
「...久しぶりね。」
首にぶら下げていた。ネックレスには鍵が付いていた。
--ガチャ
静かに開いたドアの奥には、白い特攻服
さっと羽織、もと居た場所へ戻った


