「生きる喜び?ふざけるな!この世界は、憎しみであふれてる。どこに喜びを見つけるんだ?」
「...あなたの周りには、いなかったのね。どんな自分でも受け止めてくれる存在、愛してくれる存在が」
「ふざけるな!俺の周りには人があふれてる!今もこうしてお前たちより多人数がこの倉庫にはいるじゃねぇか!」
「...そうね。でもそれは、あなたが西川組の息子だから、権力があるから。違う?」
しゅんは、苦虫を噛み潰したような、顔をした。
「確かに人はいるは、でもあなた自身を見て付いてきてくれてるのかしら?自分の意志であなたのそばにいるのかしら?」
「...さい」
「分かり合えてるふりをしているだけの人の集まりじゃないの?」
「うるっさい!!!」
逆上してきたしゅんは、柳葉包丁を振り回して走ってきた。
--ヒラリッ
「そんな攻撃あたしには、当たらない」
--ドゴッ
軽くかわして鳩尾に蹴りをお見舞いする。
「--グハッ」


