「電話は、終わったかい?でも無駄だぜ?この倉庫の周りには、親父も親父の部下もいる。下手に手出しできねーよ?」
「さぁ?それはどうかしら?」
相変わらず、しゅんの視点は定まらず貧乏ゆすりも止まらない
「あんた、まだ薬から抜けれてないのね」
「へへ。なぁ?俺を殺せよそして、おなじ苦しみを味わえよ」
「...同じ苦しみ?」
「あぁ。あんな犬のえさのような飯食って、更生のため同じことを繰り返して、頭おかしくなるかと思ったぜ」
...なんて奴
あんたのせいで、人一人の命が無くなったのに、生きてることがしあわせなのにそれすらもわからないなんて
「...なんて、哀れな人」
さっきまで、湧き上がってた憎しみは、哀れさに変わった。
「あぁ?なんて言った?俺が哀れだと?」
「えぇ。哀れよ、生きる喜びも知らないなんてかわいそう」


