「やっぱ、走るの?」
「それも、いいけど、寒いからな。美鈴の案は?」
「そーだね。来れる人は倉庫に集まって、プレゼント交換とか?あとは、ケーキ頼んでわいわいできたら最高でしょ?」
...クリスマスか。
「桜はどう思う?」
不意に、美鈴に声をかけられた。
「楽しそうだと思うよ?」
「だよねー!」
「でも、あたしクリスマスまでここに来れないから」
「え?なんで?」
「んー。実家に帰るから?」
「そっかー。それはしょうがないね」
ちぇっ。という交換音が聞こえたような...
美鈴を見れば、少しぷくっと膨れていた。
「...クリスマスには、来るから」
「わかった!」