「美鈴!」
1番近くにいた美鈴を呼ぶ
「桜!?でてきたの?」
「うん。それよりなにしてるの?」
「なんか、雷龍の人がきて、あの部屋が開いて、大切なものを守れるか力量図るっていって、玲慈とあの人が怠慢はることになっちゃった」
なにやってるの?仁。
でも、あたしは今知らない人同士ってなってるから呼び止められない
「玲慈!」
どうしていいかわからず、玲慈を呼んでしまった。
「...さくら?」
あたしに気づいて驚いた顔をした瞬間、仁は玲慈に向かって走り出した。
--ドカッ
「...ッ」
「さすが総長、よそ見しながらでも、俺の蹴りを受け止めるとはな、だがよ。よそ見はいけねーよ?」
「...負けませんよ?いくら雷龍で俺が尊敬する人たちでも、俺にも守りたい人がいますから」
玲慈、仁
大切な人同士が戦ってる。
やめて。
傷つけ合わないで
祈ることしかできない
でも、さすが総長である玲慈
とてもいい勝負をしている。
初めて玲慈が闘う姿を見た。
あたしが初めて会った時は、ボロボロだったのに
どうして、今戦ってるの?
守りたい人って....。
「はい!そこまで!」
決着もついてないのに、どこからか終了の合図が、
...竜樹
「決着がつきませんね?飽きたのでそろそろ帰りますよ仁。想いの強さは伝わったでしょ?」
「ちっ。決着ついてねーのに」
「...ハァハァ」
「ま。確かに想いの強さは伝わったな。それじゃ、俺らの大切なものお前らに預けたぜ?」
そういい、仁は銀太に、圭介は鈴太に竜樹は美鈴にそれぞれ鍵を渡した。
「それでは、お騒がせしました。あまり危ないことはしないでくださいね?」
3人は、そのまま倉庫から出て行った。


