理事長室で圭介と再会して一緒に教室に向かって廊下を歩く
「圭介、質問」
「なんだ」
「この学校には、あの頃あたしを教えてた先生いないの?」
「あー最初はいたけどみんな年だしやら転任やらで居なくなった
誰もお前を知らないから安心しろ」
よかった
少しそこが心配だったんだよね
「着いたぞ」
目の前には
【3年j組】
j?
jまであるんだ
「jはジャックの意味だ、くせ者揃いの教室ってこと桜なら大丈夫だろうけどがんばれよ」
くせ者か
あたしにはちょうどいいかも
先に圭介が入って合図がきたら教室に入る
「ー転校生を紹介する」
圭介がこっちを見る
入ってこいってことかな
教卓の前にいる圭介の所まで歩く
「こいつが今日からこのクラスにきた“坂上桜”だ」
--ざわざわ
「坂上ってあのおもちゃ会社の」
「えー?でもあそこ子供いなくない」
「ってか同姓同名?」
やばいそのままだった
「桜自己紹介」
圭介はクラスの声なんて無視してあたしに振る
「坂上桜です。よく言われますけどあの会社とはなんの関係もないので
よろしくお願いします。」
とりあえず弁解したし大丈夫みたい
それにやっぱり頭の弱い子が多いみたい
「それじゃ、桜はあそこの席な」
圭介が示す指の先には誰も座ってない席
窓側の一番端
でも何故か周りは誰もいない
まぁいいや
いい席確保したし
とりあえず授業受けようかな
--ガラッ
「また、お前らかー早く席着けー」


