下に降りると、見知った顔ばかり、でも、倉庫の入り口に逆光で顔は見えないが、3人の男が立っているのが見えた。
すごい、威圧感だ。
「獣王の総長は、いるか?」
「...俺が、獣王の総長だ。」
やっと、顔が見えるところまで、降りて来て俺は自分の目を疑った。
「...理事長?」
そう、目の前には、俺たちの学校の理事長と、担任である圭介先生それと、1度さくらを迎えに行った時に出会った男がいた。
「元気そうですね、玲慈くん」
「...理事長なんでここに?」
「自分たちの倉庫でしたからね、あ。取り戻しに来たわけじゃないですよ?そんな体力ないですし。ただ、忘れ物をとりに来たんです。」
「忘れ物?」
「上に上がってもよろしいですか?」
「...どうぞ。」


