そうなの?風雅
あたしは、進んでいいの?
そう、心に問いかけたとき、あたしの耳からピアスが落ちた
「え?今までとれたことなかったのに...。」
「ピアスのキャチャーが壊れていますね、よくここまで壊れていたのに取れずにいましたね」
支配人は関心するようにピアスを眺めていた。
「よろしければ、サービスとして、このキャッチャーを修理いたします」
「ほんとですか?おねがいします。」
「かしこまりました。ふふっ。なんでしょうね?もしかしたら坂上様が変わったことを認め役割を終えたと思ったのでしょうかね?」
「どうなんでしょう。でも終わらせませんよ?最後まで見届けてもらわなきゃ」
「そうですね、ではキャチャーを直すということでよろしいですか?」
「あの。代金払うので、ピンキーリングに加工していただけますか?」
「ピンキーリングですか?かしこまりました。では、そのようにいたします。できましたらお電話でお知らせいたします。」
「お願いします。」
「おや?お迎えがきましたよ?」
--グイッ
「!?」
「さくらお待たせ!終わった?」
腕を引っ張られそこにいたのは、少し怒った顔をした玲慈だった。
「ふふ。仲がよろしいですね、では、またのご来店お待ちしております。」
支配人は、そう言い残し笑顔で店の奥へ行ってしまった。


