私、今日から高校生になります!!

玲慈side



桜に付いてきたはいいものの、高校生の俺じゃ手が届かない品物ばかり、




...ゼロの数がちげぇー




舐められないように堂々としてるけど、内心はドキドキ




そんな俺とは反対に、当たり前のように入って品物を見つめている桜を見て、本当に同じ高校生なのかと疑問を抱いた。




見ていられなくて、俺は桜から離れるように奥に進んでいった。





「お客様、何かお探しですか?」





「...。」


店員に声をかけられたが、特に返すこともできずただ無言で見つめるしかできなかった。








「あちらの、彼女さんに何かプレゼントですか?」





何も言わない俺に、店員は負けずに話しかけてきた。





彼女?はたから見たら、俺とさくらは恋人に見えるのか?






「...そんなかんじです。」






否定しなければいけないのに、俺は否定ができなかった。







「そうなんですか!大学生の方ですか?」





「...高校生」





「‼失礼いたしました。高校生には見えないですね」







そんなに、老けて見えるのだろうか、でも基本さくら以外の人と話すことはあまりしないし、身長も低くないし確かに高校生のは見えないのだろう。






「こちらの品々は少々高めの、金額にしてあるので、こちらの品はいかがですか?」