もーすぐ、クリスマスか
クリスマスを一緒に過ごすことは、できないのね。
なにか、みんなにあげたくて、あたしもそばにあった雑誌をめくりはじめた。
「んー。色々あるのね」
「桜?どうした?」
「あ、玲慈。」
「さっきから、唸ってる」
「玲慈はさ、なんか欲しいものとかないの?」
「欲しいもの?なに?くれるの?」
「気分、で。あるの?」
「あるよ?」
「なに?」
「...さくら」
--ドキッ
そんな真剣な目でみないでよ
「...そっかー。あとは?」
冷静な振りをして、話を流す
玲慈は諦めたのか、ため息をついて、話し始めた。
「桜からもらえるなら、なんでもいいけど、できるなら肌身離さず持っていられるのがいい、、、(ぼそっ)お前がいるって思えるから」
「最後聞こえなかったんだけど?」
「なんでもねー。とりあえず肌身離さず持っていられるもの!」
んー。
アクセサリーとか?
最近の若い子の欲しいもの、わからないわー。


