そして、月日は流れもう11月も終わり、本格的な冬が来ようとしていた。
今日も、あたしは獣王の倉庫にいる。
「ねー。さくらー!クリスマスなにか欲しいものあるー?」
ペラペラと、雑誌をめくりながら、美鈴が聞いてきた。
「特に。美鈴は?」
「あたし?ここの、ピアスでしょー?バイクも、カスタマイズしたいし、あの部品ほしいしー、洋服もほしいしー。でも、やっぱ金かなー?」
...結局それね。
確かに、世の中金でできてるからね、金だけじゃ買えないものがある、なんていうのは、ただの偽善者それか、金に困ったことがないやつ
...だって、あの時金があれば、、、。
「、、くら?、、さくら?」
「ん?」
「ん?っじゃない!どっかにトリップしてー!誰のことを考えてたのよ?」
ありゃ
トリップしてましたか
「特に?さむいなーって」
もー。なんていいながら、美鈴はまたペラペラ雑誌をめくりはじめた。


