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これは、先制布告でも忠告でもない。
我々は過去の伝説をぶち壊し、新しい時代を築く
我々と共に歩むものには、輝かしい未来を
背くものには、悲しき鎮魂歌を送ろう。
そして、偉大な伝説を生んだ英雄が死んだ日、新たな幕が開ける。
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これは、とある掲示板それも、族や裏の者たちが使う掲示板に書き込まれたものだった。
「これって、もしかして」
「ええ。書き込まれた日にちや、元を辿ると、西川組と蛇龍が書いたとおもわれます。」
「そう。それじゃ話は、早いわ。風雅のことを指してるのなら、日にちは12月15日そして、場所はきっと、獣王達の倉庫」
「そーですね、ただ一つ問題が」
「なに?」
「私たちの特攻服が倉庫に眠ってます。」
そーだった。
倉庫にある五つの開かずの間、その鍵をあたし達は一人ずつ持っている、部屋の中には、それぞれ大切なものをしまった。
そして、みな、あの部屋に特攻服を眠らせた。
「眠りを覚まさせないとね。最後の仕事をしてもらわなきゃ」
「でも、桜さん。そんなことしたらあなたの正体をバラすことに」
「いつか、わかることよ。
きっと、獣王も馬鹿じゃない、今の状態そして、これからどうなるのかわかってる。」
「それなら、私たちは近々倉庫へ行きます。でも、桜さんは部屋を開けないでください、桜さんは決戦の日獣王が倉庫であなたを守るでしょう、そのときに解放してください」
「どうして?」
「少しでも、あなたに笑っていて欲しいから」


