「久々だね。元気だった?」
フロアの奥のVIP室
あの頃と変わらない、あたしが信頼をおいてた人たちが集まっている。
「そうですね、でも、俺たちは桜さんをみてましたよ」
くすっとおかしいように笑う、竜樹
「え?」
「だっておめー、会社の名前、風雅がずっと言ってた名前じゃねえーかよ」
少し不貞腐れたように、いう仁
「そーだぜ!!ん?名前なんだっけ?」
相変わらず、馬鹿な圭介
「...夢の屋」
ほんと、バカみたいな名前、
夢を見せてくれるおもちゃ屋さん、というコンセプトの元に立ち上げた会社
この夢の屋は、あいつも言ってた夢を大切にようと思って付けたんだよね。
夢を売るお店、夢を見つけてもらう店として
「「「「ネーミングセンス...」」」」
うん。
わかるよ
あたしも思う、センスない
ってそんなことじゃなくて!
「本題からそれたわ、」
「それてねーよ?俺たちがまず伝えたいことを先に言わせてもらうためにな!」
「え?」
「よく、がんばりましたね」
「さすが、桜だ!まさか叶えちまうとはねー、ま。俺も夢叶えたからがんばったけどな!」
「けーすけうるさい。俺たち3人から言いたいのは、叶えてくれてありがとうってことだ!わかったか?」
「、、、わかったわよ。どーいたしまして!」
そんなこと、言われると思ってなかったあたしは、泣きそうになってしまった。
「さて、ここから本題です。」
あ。感傷に浸る暇はないのね


