来たときと同じように
黒塗りのピカピカ黒光りする、車に乗ってマンションまで送ってもらう。



「ほんとに、あなたはいい根性してますね、組相手に怯むどころか、喧嘩うるなんて」



「最初に、喧嘩吹っかけたのはそっち、あたしはあなた達を許さない」



さっきまで、星空が見えてた夏の空は雲に覆われ、車の窓に雨粒が降り始めた。


あの日と同じ、、、。



「いいんですか?あなたのこと表沙汰にして」



「したかったらすればいい、ただ今のあたしは、あの頃の何もできなかった女の子じゃない、あなた達がしたようなことと、同じことが出来るぐらいには成長したのよ?」



重い空気が車内を漂う。



そーしてるうちに、マンションについた



「送ってくれてありがとう、それじゃ今度は逃がしはしない」




「それは、こちらのセリフです。どちらが生きるか楽しみです」




それだけいい、あたしを乗せた車は帰って行った。



、、、あたしの、夏の楽しい思い出はここで終わった。