ネオン街の一角
ここら辺一帯を仕切っている西川組の拠点となってる、ビルに着いた。
「さ、ねぇさん親父がお待ちです。」
案内されたのは、薄暗いオフィスの応接室のようなところ
その部屋の一番いいソファーに、あの男は座っていた。
「ひさしいのぉー。坂上桜、いや、、、雷桜」
「その語尾とその変なしゃべり変わっていないね。西川組の組長さん?」
ほんと、相変わらず趣味の悪い柄物のスーツに、ごってごての金の指輪やネックレス、
そして、極めつけは、前歯に光る金歯
「お互い変わってないなーそのずけずけ言うところ変わらんわー。いや。変わったな美人により磨きかかったんとちゃうかー?」
「おっさんに褒められても嬉しくない。で?要件は?」
「ほんま可愛げないのー。ま、話が早くて助かるわ、本題わな?
獣王潰そうと思ってなー」
「、、、そう。」
「やけに冷静やなぁーつまらんわ」
「あなた達からしたら獣王が邪魔なことぐらい、わかるわ。で、なんであたしに言ったの?」


