拉致られたっていうのに、すごく冷静な自分が怖い 迷惑をかけるってことがわかっているのにやっとあいつに会えると思ったら、全身の血が一気に冷めて自分が自分じゃないみたい。 __TO 玲慈 急に走って帰ってごめん。 昔ここに住んでた時にお世話になった人にあったので、昔話をしながら帰るね。 また、明日 ___桜 「こんなんで、いいかしら?」 「どれ?・・・。うん。いいんちゃう?ほな、安心していけるわー」 そして、私たちを乗せた黒い車は一層濃くなる夜の闇の中へ走り出した。