待ち合わせに指定していた神社の鳥居の前には玲慈たちがいた。
みんなそれぞれ浴衣や甚平を着ていた。
「桜遅い。」
少し疲れた表情の玲慈たち
でも、そんなことを誰一人として言わない、
玲慈は紺色の甚平、
銀太は灰色でストライプ柄
鈴太は個性的ななんとも言えない柄
京介は唯一浴衣を着ていた。
女性が多い祭り会場で一目を一心に浴ていた。
「桜ちゃん浴衣似合ってるねー」
にこにこしながらあたしを褒める京介
「浴衣なんて久々に着たよ、似合ってる?」
「もちろん!桜に似合わないわけないよ!」
目をキラキラさせながら話す鈴太は、出会ったころより沢山話しかけてくれるようになった


