--ピーンポーン
きた。
きっとリオさんもみんなもあたしには言わない
頼りないから?
違う
心配を掛けたくないから
あたしだって同じことをする
だから、あたしはいつもと変わらずに接しよう
--ピーンポーンピポピポ
ちょっ!
連打しすぎでしょ?
「はい!」
「もー桜ちゃんおそーい、早く開けてー」
リオさんの後には美鈴と心奈ちゃんと・・・黒いスーツにグラサン?
「おっじゃましまーす」
リオさんは大荷物を抱えてこの暑い時期に長袖長ズボン、顔にはやっぱり痣があった。
でも、化粧で隠してるつもりみたい
「あのさ、心奈ちゃん?」
「はい、なんですか?」
「その、後の人はだれ?」
さっきからモニター越しにも見えてたけど
「こちらは、私のボディーガードですわ」
さすがお嬢様
「でも、今まで居なかったよね?」
「はい。今日はお祭りなので特別ですわ」
お祭りだから?
よくわからない
「はいはーい、そんなことより桜ちゃん!準備!!」
「は、はい!」
ボディーガードさんには客室にいて貰い
あたしたちはリビングでリオさんに着付けをして貰った。


