これはあいつの夢だったから
『俺さ、どんな子供も笑顔にできるおもちゃを作りたい
会社建てて、みんなで夢語って子供と一緒に笑っているような楽しい会社作りたい。』
そう言ったあいつは今は居ない
そいつの名は
“風雅”
あたしの良き理解者であり
相方であり
彼氏だった
「桜さん1年間なにするんですか?」
昔を思い出してぼーっとしてたら横から竜樹が顔をのぞき込んできた
「っ!びっくりしたー。急に喋るな」
「いや、そんなこと言われても」
「まだ、考えていない」
今、竜樹に言われて気がついた
1年間何しよう
「俺から提案なんですけど。
女子高生になりません?」
「、、、ん?」
「はぁぁぁぁぁぁ!!!???」
この声は学校中に響いたとさ
「竜樹、あたし22だよ?」
「はい、」
「え?それを承知の上で言ってるの?」
「はい」
あまりにも竜樹の目が真剣だったからそれ以上言えなかった
「制服もないし、金はあるけど手続き知らないし」
「大丈夫です!制服もあるし手続きも俺がやります。お金はいらないです。それに桜さんはテレビにも顔を出してないですから、マスコミにばれることもありませんよね?」
まぁ確かにそうだけど
「お金はちゃんと払う、ってかまさか最初からあたしを入学させる気だった?」
「えへへ」
その後竜樹の頭には大きな大きなたんこぶができましたとさ


