「桜姫!おまたせしました」
暫くしてやってきたタクの手元には汚い作業服
「ありがと」
見た目は汚いけどリセッシュのような洗剤の匂いが鼻を掠める。
・・・わざわざかてくれたのかな?
「あのさ、ここって洗濯機もあるよね?」
倉庫は寝泊まりできるよう生活に必要な物は大抵置いてあったはず
洗濯機も確かあったような
「あります!でも・・・俺たち洗濯できなくて」
!?
今の子は洗濯機も自分で回せないの!?
「・・・ってことは、倉庫の中には洗濯出来る人居ないわけ?」
「銀太さんと玲慈さんはできます!」
こんなに人いて洗濯出来る人がたった2人・・・。
「・・・タク、バイク弄り一段落したら一緒に洗濯するよ?」
「え?」
「え?じゃない!“はい”でしょ!」
「は、はい!」
決意した。
このままじゃこの子達は洗濯機を回さずに社会にでる、そんなのありえない
それに、洗濯機ができないということは、家事が出来る人が少ないということ・・・
・・・恐ろしい
あたしが教えられることは教えなければ
きっと教えて貰う機会がなかっただけ
これからは、あたしがみっちり教えてあげるね
「・・・ふふ」
「「「「(ぞくっ)悪寒が」」」」


