--カランカラン
外とは違う涼しい室内にかいてた汗も引く
「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」
「いいえ、連れが居るはずなんですけど・・・。」
「あちらのお客様のお連れ様でしょうか?」
店員さんが指し示す方向には心奈ちゃんと美鈴がまだこちらに気づかず座っていた
「あ、そうです、ありがとうございます。」
「いえ、では案内いたします。」
「大丈夫です。それよりアイスコーヒーをお願いします。」
「わかりました。お席についてお待ちください」
そう言うと店員さんは厨房へ戻っていった。
あたしは美鈴達の方に向かった。
あたしに背を向けてた心奈ちゃんより美鈴があたしに気づく
「あ!さくらおそーい」
遅くないはず、だって時計を見てもまだ集合時間より10分は早い
「あたしは遅くない、2人が早いだけ」
「そうですわ、美鈴さんがすっごく張り切って私をお迎えに来たじゃありませんか。桜ちゃんは丁度いいのですわ」
「ぶー。そうだけどさ」
少しほっぺたをふくらます姿は、リスが口いっぱいにドングリを詰めてる姿によく似てる。
「桜ちゃんはなにか注文します?」
「もう、店員さんには伝えた、とりあえず飲み物だけ」
「そうなんですか、ここランチも出来てしかも美味しいと評判なんです。」
「よく、知ってるね、後で頼もうか」
「はい!」
「もー2人ともあたしを無視しないでよ」
「だって、ずっとふくれてるじゃない、そういうのは、ほっとくのが一番」
「桜ひどーい。ね!心奈もそう思うでしょ?」
「私は桜ちゃんに賛成ですわ」
「このー!裏切り者ー!」
さっきまでふくれたかと思えば今度は泣き真似
・・・コロコロ表情が変わるのね


