・・・暑い
アスファルトは太陽の照り返しで砂漠のようだし、
まだお昼ではないのに、真上からの熱は直に頭皮にまで届く
こんな中歩くの辛いな
あ!そう言えば駐車場にバイク置いてた
この間点検もしたし、ステッカーも外したから誰にもばれないはず
だったら、バイクで行けばいいじゃん!
家の鍵と一緒にバイクも車の鍵も付いてるキーケースが
鞄の中にある。
部屋まで帰らなくて済みそうだし
第2駐車場がある地下へ向かった。
地下にはあたしの以外にここの住民の車もいくつかある
一番奥に愛車の黒い車がある。
来るときは電車で来たこの街
前にいた所に車だけ置いておくのも心配だったから秘書に持ってこさせた
車の隣には
バイクカバーを掛けてあるあたしのバイクがある
この間まで、昔と変わらず
黒いフォルムにピンクの桜と青い龍のステッカーが貼ってあった
そんなバイクこの街じゃすぐに、いろいろばれてしまう
だから剥がして黒いフォルムを白に変えた。
鍵をさせば元気よくエンジンが動き始める
ひらりと跨り駅へ行く
久々すぎて少し怖い


