--コンコン
「どうぞ」
ドアをあけると大きな椅子に座って書類を見てる男
書類を見ているからあたしが来たことに気づいていない
ドアを開けて入ったのに喋らないから不思議に思ったのだろう
不思議な顔をして手元から視線を上げた
男の背後から差す日の光であたしの顔は見えていないらしい
「えーっと誰?」
この声はやっぱり
「ただいま、竜樹」
--ガタガタ!!
びっくりしすぎて、机の上の物が散らばった
「桜さん?」
あたしより年上で男のくせに今にも泣き出しそうな声で、泣き出しそうな顔で
あたしを見る
「そうだよ」
ぎゅ
抱きつかれた
「いつ帰って来たんですか?」
「昨日」
「連絡くれればよかったのに」
「サプライズってか苦しい」
竜樹は190はある身長でがたいもしっかりしてるから
顔が胸板で圧迫されて苦しかった
「あっごめんなさい」
気づいてなかったんかい、、、。


