「駅前の新しいカフェに行きたいですわ」
「いいね!じゃぁ明日11時に駅前集合でいい?」
「わかりましたわ」
「桜は?」
「はーい、強制でしょ?」
「「もちろん(ですわ)」」
なんかどんどん心奈ちゃんと美鈴が似てきたような・・・。
「おーい!そこの3人、花火やるぞー」
「花火やるって!行こ!」
--「ちょ!銀太さん花火こっちに向けないでくださいよ」
--「うっせ、花火っつーのはこういうもんだ」
すでに始まっていた花火大会はやっぱり銀太が下っ端君達を苛めていた
「あたしロケットやりたい!」
「ロケットとはなんですか?」
「え?心奈知らないの?」
美鈴が驚いたように心奈ちゃんに聞く
「危なそうなものはお父様がさせてくれませんでしたので」
「そっかー、ロケットは手持ちの打ち上げだよ!一緒にやろ!
あとさ聞きたかったんだけど、心奈はここにいて父親はなんもいわなの?」
「それが獣王ならいいと言われましたの」
「なんで?」
「なんでも、獣王の悪い話しは聞いたことがない、ましてあの雷龍の跡継ぎのような物達だから大丈夫であろうと言ってましたわ」
「変わった考えだな」
「お父様は昔、雷龍に助けられたことがあるそうです。それまでいい印象のなかったこちらの世界ががらりと変わってしまったらしいですわ。ですがなぜか雷龍と獣王限定なのです。なぜでしょう」
「んーわかんないどよかったじゃん!そのおかげで今心奈はあたしといれるんだからさ!」
にっこり頬笑む2人
・・・昔助けたか。
それが今にも繋がってるって思うとあの時の何もかもが無駄じゃないって思える。


