暑いといってもやっぱり海の水は冷たかった。
2人の所に行くと心奈ちゃんは浮き輪に乗ってそれを美鈴が引っ張っていた。
美鈴はこの間買った水着で、心奈ちゃんは白いビキニにフリフリの黒いスカート水着。
浜の男の視線は今だチラチラ2人を見てる。
あそこに合流するのは気が乗らないけど
行くしかない。
「あ!さくらおそーい」
「ごめんごめん」
合流して美鈴と一緒に引っ張る。
「ファッショショーで見ましたけど桜ちゃんのそれは、本物だったんですね」
心奈ちゃんが浮き輪から少し乗り出してあたしの胸元にある刺青を指さす。
「あぁ、これ?本物だよ怖い?」
「いいえ。桜ちゃんの白い肌に栄えていて綺麗ですわ」
なんか照れる。
そんなこと言われたことないよ
「・・・ ありがと」
「あら?桜ちゃん顔が赤いような」
「心奈違うよ、桜照れてるんだよ」
「あらま。」
「美鈴うるさい」
「でも、美鈴のも綺麗ですわ」
「っありがと」
「ふふ、美鈴も照れてるー」
あたしは知ってたけど初めてこんな物見たら
引いてしまう人、批難の視線を送る人の方が多い、
心奈ちゃんがどちらにも属さない人でよかった。


