***一週間前
風雅の夢を見て玲慈に送ってもらった次の日あたしは、机の上の資料とにらめっこしていた。
「こっちのおもちゃも良いけど、この、アイディアは捨てられないわね」
会社から送られてきた資料を整理するのに追われていた。
--プルルル
「もしもし?」
--「社長!お忙しい中すみません少しお力をを貸してください」
「どうしたの?」
--「実は、新しいおもちゃの開発のキャッチフレーズが決まらなくて」
え?商談決裂とかじゃなくてキャッチフレーズ?
「どんなのが候補に上がってるの?」
--「ドキドキわくわく自宅でUFOキャッチャー。ザッUFOキャッチャー・・・・等々です。」
イマイチね
「わかった。私も考えるからまた連絡するわ!もし決まったら教えて?それとここ3ヶ月の会社の売り上げ表と売れ筋の書いてあるデータを私のパソコンに送っておいてくれないかしら?」
--「わかりました。折角の休みなのにすみません」
「いいのよ?それに気になって連絡なきゃ休んでられないわ」
--「はい。では体に気をつけてください」
「えぇ。ありがとう、みんなにもいつもご苦労様って伝えてくれる?」
--「はい!失礼します。」