「さくら」




「なに?」




「ここは、桜の居場所でもあるんだ、なにがあったかは知らないけどここは傷を負った人たちが笑顔になれる場所なんだ、光であり闇だ。そんな悲しい顔しないで?闇に食われるよ?」






「大丈夫よ?闇に食われたら助けてくれるでしょ?」





「・・はぁ。当たり前だろ?」






「まぁそんなことよりも、海楽しみね!」




「あぁ、そうだな」





玲慈と話している間にもう、マンションまで帰ってきた。




「運転手さんありがとうございます。」




「い、いえ」




急に声掛けられてびっくりしちゃったみたい
目、見開きすぎ乾いちゃいますよ?運転手さん?




「じゃ、玲慈もありがとう」





「あぁ、ゆっくり休めよ?」




「うん。気をつけてね」




「あぁ。また」




「うん、また」






あたしがエントランスに入ったのをちゃんと確認して、玲慈達は帰っていった。