あれから、玲慈と一緒に幹部室まで戻ってきた。
「あ!さくらちゃーん」
「ん?どうしたの京介」
「んーん。王子様の不機嫌が直ってくれてよかったなーって思ってね」
王子様?
「あ!桜ちゃんはわからなくていいの」
変なの、この日本に王子様なんて居るわけないじゃん
あたし、そんなメルヘンじゃない
いつか、白馬の…なんんて考えただけで鳥肌が…。
「それよりさ、夏休みなんだしどっか行かない?」
「どっかって?」
いや。あたしが質問したんだよね?
疑問文を疑問文で返さないでほしい……。
「……海とか?」
「無難だね(にこっ)」
なんだろ。一瞬京介に殺意湧いたよ
「……海かぁ、行くか!」


