下っ端たちも倉庫の広いところで知恵を出し合って頑張ってる。
「玲慈、あたし下っ端の子達見てくる」
「わかった」
幹部室を出て
広間に出る
「あ、桜姫!こんちゃー」
「「「「「こんちゃー」」」」
誰かがあたしに気づいて挨拶をする
木霊のように釣られて何人かが挨拶をしてくれる。
「こんにちは、一緒にここにいてもいい?」
近場にいた男の子に声を掛ける。
「ッ全然いいっすよ!男ばっかですみません」
「男ばっかなんて当たり前じゃない、ここが女だらけでも困るわ」
面白いこと言うなー
ここは族なんだから当たり前じゃない
レディースじゃないんだから
「・・・そうっすね」
「それより名前は?」
「俺っすか?」
「そうよ?」
「高志っす」
「高志ね、よろしく」


