あたしを部屋に置いたあと、リビングからはガチャガチャと片付ける音がする。



・・・男3人、しかも顔が良い奴らが片付けなんて想像したら少しおかしくなった。



玲慈が出て行ったドアを見つめまだ、ベッドの淵に座ってるあたし
視線を落とすと目に映るのは、丁寧に巻かれた包帯




少しズキズキするけど、それとは別にこの包帯を見るだけで少し心が穏やかになるのは、なんでだろう。





---「おい、これは?」




---「たぶん、そっち・・・あ!鈴太サボるな」



ドアの向こうから聞こえてくる声






あたしは、ここにいてもいいのだろうか




少し開いたこの部屋にある窓の隙間から
夏の生暖かい風がカーテンを揺らす。






・・・もう。あいつが居なくなって3回目の夏休みだ。